オオカワズスゲ Carex stipata Muhlenb.

【分布】北海道、本州(関東中部地方以北)
【同定のカギ】叢生する。稈は3陵となり鋭く著しくざらつく。葉鞘の上部全面は透明膜質で横じわがある。葉はやわらかく、鮮やかな緑色。花序は多くの小穂を円柱状につける。果胞は嘴が長く両側に短い鋸歯を持ち、脈がある。熟すると開出する。ヤガミスゲ(Carex maaskii Maxim.)に似るが、ヤガミスゲは花序のつかない茎が夏期に伸びて倒れることや、果胞の両縁に狭い翼を持つことでオオカワズスゲと異なる。
【ノート】オオカワズスゲは中部地方以北の湿地に広く分布し、休耕田にもよく見ら種子発芽力は高いと考えられる。広島県の溜め池の湿地で観察されており、本種の分布には水鳥が重要な役割を果たしているものと思われる。タイプ地は北米ペンシルバニア。
【撮影】 長野県南佐久郡南牧村野辺山 1999年6月13日