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星野研究室(植物系統進化学・細胞遺伝学研究室) T.研究テーマ 1.カヤツリグサ科植物の系統分類と地理的分布の解析 カヤツリグサ科には、分類の再検討の余地がある種が多く、分類学者により種の取り扱いがまちまちで、統一した見解はない。カヤツリグサ科には日本で500種以上が記載されている。スゲ属は250種前後で高等植物の中で最も属内の種数が多い。詳細な形態の比較や分布を明らかにし、分類体系を見直す。 2.日本カヤツリグサ科図鑑の作成 現在市販されている図鑑では検索が困難である。新しい図鑑の作成が望まれており、多くの研究者からその出版を期待されている。線画だけでなく画像を用いた新しいタイプの図鑑の作成を目指す。また、岡山理科大学や倉敷自然史博物館、岡山大学資生研の標本データベースを集計し岡山県内のカヤツリグサ科植物の分布図作成を行なっている。 3.スゲ属植物における種内異数性の細胞遺伝学的研究 カヤツリグサ科植物は動原体が分散した非局在型動原体を持っていて、種内および種間異数体が多く見られます。野生植物でこのような異数性を持つグループは少なく、異数性を伴う種分化を分析するには好適な材料です。近縁種間で染色体の解析を行ないどのような違いがあるか比較する。これらのデータをもとに種分化の過程を明らかにする。具体的には次のような解析法を用いる。 (1)体細胞染色体の核型分析 (1)減数分裂期における染色体の対合分析 (2)FISH, GISH法を用いた分子細胞遺伝学的研究 (3)高等植物の動原体およびテロメア遺伝子の構造解析とその進化 4.分子系統学的解析 特定の遺伝子の塩基配列を分析し、分類体系を検討する。その結果は、分類学的再検討に利用される。外部形態では類縁関係を解析するのが困難なグループに有効である。遺伝子の多型を用いてこのグループの系統解析を行なうと同時に、どのように染色体が進化したかを調べる。 過去の修士論文、卒業論文タイトル一覧 U.こんな学生募集 星野研では、春と秋に植物採集や減数分裂観察用の葯を固定に野外に出かけます。野外から持ち帰った植物は標本にしたり、温室や人工湿地に植えます。室内では植物からDNAを抽出したり、染色体をレーザー顕微鏡などで解析します。このような植物系統分類や、染色体および遺伝子の分析に興味がある学生を希望します。 カヤツリグサ科植物を中心とした標本の整理やデータベースの作成も定期的に行なっています。また、7号館横の温室や人工湿地の管理もしていて共同作業に積極的に参加していただきます。 現在研究室で取り組んでいる図鑑の作成に興味を持つ学生も歓迎します。 V.ゼミの予定 研究室のゼミは週1回です。全員が順番で外書購読や研究の途中経過について発表します。就職活動、受験などの忙しい時期は別として、基本的に実験は月曜日から金曜日まで毎日行ないます。 戻る |